くりっく365に係る所得の計算
くりっく365の利益は、先物取引に係る雑所得に該当し、
他の所得と分離されて、所得税15%、地方税5%の
合計20%の税率により、税金が課されます。
店頭FXとは異なり、他の所得と合計する必要がなく
また、どんなに利益がでても、所得税と地方税の合計で、
20%の税率となります。
所得金額の計算式は、通常の雑所得と同じく、
収入金額 − 必要経費
となり、残りに対して20%の税金となります。
くりっく365の利益がマイナスだった場合、
店頭FXの損失と同様に他の所得との相殺はできません。
ただし、
他の先物取引に係る雑所得との相殺ができます。
たとえば、商品先物取引、日経225などの利益による所得は
先物取引に係る雑所得に該当し、それらの所得との相殺が可能です。
さらにマイナスが残る場合、
翌年以後3年間マイナスを繰り越しすることができます。
翌年にくりっく365や他の先物取引で利益が出た場合、
前年のマイナスと相殺することができるのです。
店頭FXの場合は、マイナスを繰り越すことができません。
翌年以降にマイナスを繰り越すためには、確定申告が必要となります。
確定申告をしないと、マイナスを繰り越すことができません。
さらに、2年目以降の利益と相殺しても、まだマイナスが残る場合、
2年目以降についても確定申告をする必要があります。
例 : 先物取引に係る雑所得が
・1年目 −200万円の損失
翌年に繰り越すために、確定申告をする。
・2年目 100万円の利益 → 1年目の損失と相殺される。
前年の−200万円を繰り越ししたため100万円の利益が相殺され、
税金は0となるが、
相殺しても1年目の損失 −100万円 が残っているので、
−100万円 をさらに繰り越すために、2年目も確定申告を行う必要がある。
マイナスを繰り越す場合、確定申告書に、
「平成 年分の所得税の 申告書付表(PDF/426KB)」、
「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書(PDF/173KB)」
の添付が必要です。
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